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【介護旅行】老人ホームの入居者様たちと栃木の温泉に行った話(2)

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お客様とのエピソード集

人間の体はスゴイ、と思わせてくれた旅行

旅行の段取りを決める。大丈夫かなあ・・

 

旅行に行くにあたり、段取りを決めていきました。

 

日程: 一泊二日

目的: 栃木県のホテルに泊まり、温泉や観光地をまわる

 

旅行会社さんがバスの手配をしてくれて

泊まるホテルや観光ルートも提案してくれました。

 

ただ、それ以上にスタッフ側として気にしていたのは

やはり入居者様の健康面と緊急時の対応をどうするか

 

4名の入居者様たちは、それぞれ持っている病気

飲んでいるお薬も違います。

 

施設往診医や看護師さんと何度も相談し

「こんな症状になったこうする」と具体的に決めていき

ご家族にも了承を得ていきます。

 

だいたいの計画が出来、ホテルに予約。

 

館内のバリアフリー状況はすでにリサーチ済ですが

入居者様が安全に移動できるかどうかなどを

電話でもホテルに確認しました。

 

あと、お食事の内容についても

個室での対応であるとか、アレルギーは、なども確認。

 

いつもは刻み食の方もいるので食事形態はどうしようか考えましたが

せっかくの旅行だしスタッフも横にいるので

 

見た目の綺麗さはそのままに、危なそうであれば一口大や

刻みに切るなどの対応をすることにしました。

 

 

例のバルーンのお客様は、旅行に行くために執念のリハビリをして

なんとバルーンは外れ自己排尿がまた出来るようになり

つかまりながらであれば、数メートルは歩けるようになりました

 

ただ、温泉の湯舟に行くまでの階段は

スタッフが両脇から2人がかりで抱えないとダメかな?

スタッフの間では話していました。

 

ご本人は「歩いて(湯舟に)入るよ」と笑っていました。

 

贅沢なバス貸し切り

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いよいよ旅行当日。

 

幸い、皆さんの健康面でも問題なく

入居者様4名、スタッフ4名

バスに乗り込みました。

 

ここで驚いたのが

8名の乗客に対して、バスは50人乗りで(笑)

スペース的にとても贅沢空間でしたΣ(・□・;)

 

一番後ろがカラオケボックスのように広い対面座席で

ゆったり座れて

これなら長距離移動もラクちんだなあ」と

みんなで喜びました。

 

行きの車内では綾小路きみまろさんや歌手のDVDを観て

だんだんと広がっていく車窓からの景色を見たりして過ごします。

 

何度かサービスエリアで休憩したり

甘い物を食べたりして

今回泊まるホテルに到着しました。

 

※当日のホテル↓↓

https://www.epinard.jp/

 

内装も食事もスタッフさんの対応も

とにかく素晴らしいホテルで、一気にファンになりました。

 

部屋割りは

女性入居者様2名と女性スタッフさん3名は2室

男性入居者様2名と私は1室に。

 

温泉での「魔法」

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夜になり、温泉に入る時間となりました。

 

男性2名はやや歩行が危なっかしいところもありましたので

洗い場などで転ばないように、けっこう緊張しながら介助しました(;・∀・)

 

いや~、温泉はいいねえ」と言っているお2人の横で

のぼせないでくれよ~」と心で願っている私が。。

 

「今頃、あの人どうしているかな・・」

あの人とは、この温泉のために頑張ってリハビリをした方です。

女性風呂にいるので、心配してもどうにもなりません。

 

温泉のあと、夕食のために

広い個室風の部屋に案内されました。

 

なぜかスタッフさん達が興奮しています。

お風呂、大丈夫だった?」と

私は女性の入居者様、スタッフさんに聞きました。

 

すると

~さん(バルーンをしていた方)、自分で歩いて階段のぼって

 湯舟に入ったんだよ!!介助なしで!

とスタッフさんが言い、横でその~さんが誇らしげにピースサインを出しました。

すげ!!

 

介護のお仕事をしていると、たまに魔法のような瞬間に出会います

この時もそうでした。

 

その方がリハビリを毎日頑張っていたのを知っていたので

とにかく「すごいなあ・・」と思うのみです。

 

そして夕食。「なんで食べれるの?」

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個室に通され、目の前には美味しそうな和洋食が並んでいます。

 

これ、どうやって食べるんだ?

普段見慣れないメニューや、どのスプーンを使うかなど

みんなでワイワイやりながら

 

今日は酒を飲んでいいんだろ?」と男性入居者様が言って

これは前から予想していたので

もちろん」と答えました。

 

といっても、その方はチビチビと少量のワインを飲み

それで満足した様子です。

 

気になっていた食事形態については

びっくりしたのと反省?と・・。

 

特に刻んだりしなくても、そのままの形のものを

皆さんモグモグと普通に食べています(;’∀’)

 

いつもは刻み食なのに??

 

看護師さんが「こういうことってあるよね~」と言いました。

 

味や、旅行の解放感や、いつもと違う場所などが

気持ちをしっかりさせて、いつも以上の力が出るというか。

 

そういえば、「物を食べるのは厳しい」とお医者さんに言われていた人が

うな重だけはバクバク食べていたこともあったな。。

 

人間の体はスゴイ。

 

今回の旅行は温泉や食事のことで、そう思いました。

 

寝る時。「おい、ここはどこだ??」

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そして夜。

 

ある意味「夜勤」なので、私は寝るわけに行きません(笑)

 

2人の男性入居者様たちは90代で、認知症状があり

30分に1回くらい起きて、薄暗闇のなかで

おい、ここはどこだ?」とプチ混乱。

 

しばらくすると、もう1人の方が起きて

おい、ここはどこだ?

 

私は彼らのベッドわきにあるソファに横になりながら

一晩中DVDプレイヤーで映画を観て

 

トイレ介助をしたり「ここはホテルですよ。大丈夫です」と声をかけたり

男性たちと楽しい夜を過ごしました(;^ω^)

 

そして、この珍道中は最終話へと続きます↓

【介護旅行】老人ホームの入居者様たちと栃木の温泉に行った話(3)
老人ホームの入居者様たちと栃木県の温泉に旅行したお話の最終話です。外出レク・イベントは実際に行くのはけっこうハードルが高い場合もありますよね。老人ホームに入居していると、1年に1度も外出出来ない場合もあり。。だからこそ喜ばれるコンテンツなんだと思います。

                         

 



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