「介護職」の給料事情
介護職の「給料」について
ここからは、介護職の「給料面」についてです。
自分自身のライフプランや、お子さんのいる家庭では教育費など
「お金」はとても大切なテーマですよね。
介護職の「働く場所」と「平均給与」について書いていきます。
働く場所はどんなところ?
「介護職」の中でも、働く場所・年齢・役職・職種・資格などによって
給料は変わってきます。
働く場所をざっくり分けると「在宅系」「施設系」「病院」です。
在宅系(お客様の暮らす場所が「家」)
訪問介護(ホームヘルパー)
通所介護(デイサービス)
短期入所生活介護(ショートステイ)
小規模多機能(ヘルパー・デイ・ショートを1つの拠点で行うハイブリッド)
施設系(お客様の暮らす場所が「施設」)
特別養護老人ホーム
有料老人ホーム
介護老人保健施設
グループホーム
サービス付き高齢者向け住宅 など
病院
*院内ヘルパーとして、食事の配膳やベッドメイキングなどを行う。
求人サイトやハローワークなどで紹介される「働く場所」の種類は
上記が多いと思います。
「なんだか、施設にも色々あるんだなあ・・」
と思われたかも知れませんが、ここではざっくり「在宅系」「施設系」が
あるんだな、くらいで大丈夫です(・∀・)
介護職の平均給与は?
≪ 月給 ≫
常勤: 31万6,610円
非常勤: 19万8,520円
≪ 日給 ≫
常勤: 22万3,880円
非常勤: 15万7,990円
≪ 時給 ≫
800円~1,500円
*参考:「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」(厚生労働省)
「介護職の給料」については、こちらで体験談を書いています↓
先ほどの厚生労働省の過去データによると
介護職員全体の「初任給の平均額」は23万2,460円です。
ここから各保険等が引かれると考えたら
手取り月給の平均は18万円~20万円くらいが相場だと思います。
実際に働いてみて、どのくらいもらっていたか
私の経験と肌感覚でいえば
一番給与面が良かったのは「有料老人ホーム」でした。
当時、求人サイトで給料を比較しながら見ていましたが
一番、金額が高かったです。
「お金持ちが入居するから、収入が多いのかな?」と
その頃はシンプルに考えていましたが、あながち間違いじゃないかも(^-^;
母体の会社に収入が多いほど、給料が良い確率は上がります。
訪問介護で登録ヘルパーをしていた頃は歩合だったので
多い月は30万円ほど稼いでいましたし
(ただ、休憩時間はほぼ無い状態でした。。ウーバーイーツと似ています)
デイサービスだと、契約社員で
介護スタッフと生活相談員(施設のナンバー2的な存在)を兼務して
介護予防運動という事業リーダーもやって、月給(額面)20万円くらい。
・・なかなかコスパの良いスタッフです(;^ω^)
ちなみに有料老人ホームでは
介護主任で月給(額面)26万円くらい
ケアマネジャーで30万円くらいでした。
その後、小規模多機能という職種では
管理者(施設長)とケアマネジャーの兼務で30万円。
ただ、どの職場でも経営者のやり方1つで待遇は変わるので
「働く職種がこれだから、必ず高い・安い」でもないです。
これはあくまで「1つのサンプル」として。
給料面で後悔しないために
実際の給与・待遇については、面接でしっかりと確認した方が
のちに「こんなはずじゃなかった」と思わずに済みそうです。
採用側としても「給料は大事だから、この質問は当たり前だよね」
みたいに思う場合が多いでしょう。
(もし、この質問をして採用側がよく分からない回答をしていたら要注意w)
たまにあるのが、求人を出す時や面接時より
雇われてから提示される「雇用契約書」に書かれている金額のほうが安いケース。
会社によっては、現場の事情で「業務内容」が多少変わることもありますが・・
「待遇」「業務内容」「役職」があまりにも最初に聞いたのと違う時は
雇用先に確認してみましょう(;´・ω・)
ちょっと気が重いかも知れませんし、自分の許容範囲内であればいいのですが
「あまりに違う」という時は確認。
それでも納得出来ない時は、上司や同僚に実態を聞いてみたり
公的機関に相談してみると良いです↓↓
*リンク元: 厚生労働省HP「相談窓口一覧」より
また、トラブル回避をなるべく防ぐため
無料サポートを受けられる介護求人サイトで
自分の条件に合った職場を探すのをおすすめします(^^)/
「介護職の平均給与まとめ」
「働く場所ごと」の平均給与トップ5
1: 特別養護老人ホーム(34万5,720円)
2: 介護老人保健施設(33万9,390円)
3: 訪問介護(32万4,690円)
4: 有料老人ホーム(32万3,660円)
5: 介護療養型医療施設(31万7,040円)
「あれ?有料老人ホームがトップじゃないの?」と思うかも知れませんが
あくまでこのランキングは「介護職員の全国的・データ的な平均」です。
さきほど挙げた私の経験上の金額は「介護主任」「ケアマネジャー」などの
管理職であり「夜勤手当なし」でこのくらい、という事です。
1・2・4・5位の、いわゆる「介護施設」で働く介護スタッフさんには
「夜勤」が月に数回あり、夜勤手当は1回あたり平均6,000~7,000円が多いようです。
そして、求人サイトなどを見ると分かると思いますが
実際に働いてみると、このランキングくらいのお給料は少ないかも知れません(・_・;)
「正社員」で「介護福祉士などの資格があって」「ある程度の役職について」
「夜勤や残業があって」くらいだと、このくらいの金額に到達するかもなあ、、
という感じです。
それでも、けっこう頑張ったら受け取れる金額という印象。
厚生労働省のデータですが、生身の感覚とはちょっと違います。
逆にいえば、データで出ているのでまるっきりウソではないというか・・
求人・転職サイトやハローワークで探す時は
そういう会社を選んで、狙って行くつもりであれば「見つかる」可能性はあります。
「給料を上げていく」方法
キャリアアップも交えて言えば
① まず、資格を取って就職する。
② 実務経験を積んで、介護福祉士・社会福祉士・ケアマネジャーなどの資格を取る。
③ 職場のリーダー、管理者、エリアマネジャーなどキャリアアップをする。
などが、分かりやすく「給料を上げていく」ルートです。
ただ、資格がなければ管理職になれないというわけでもありません。
実は、多くの職場では
「管理職やリーダーにはなりたくない」というスタッフさんが多いです(^-^;
私自身も昔は「おことわり」していましたし
逆に、スタッフさんに「リーダーにならない?」と言っても
「おことわり」されました。。
責任を負いたくない人が多いんですね。
だからこそ資格というよりは、1年くらいの経験でもいきなり施設長になったり
場合によっては「幹部候補」という事で、入社してすぐに
そういうポジションで迎え入れられる事もあります。
(実際には3か月~半年くらいの試用期間があると思いますが)
「キャリアアップしたい」という気持ちを伝えたら
割合にすぐ叶えやすい業界かな、と思います。
「そうは言っても、管理職にはなりたくないなあ」という人は
夜勤を増やす、副業をするという方法もあります。
副業は2018年以降かなりオープンになってきていますが
一応、職場の「就業規則」を確認をして行いましょう。
気分転換に全然違う職種を経験するも良いですが
スキルアップという意味では、別の介護現場を経験したり
福祉の専門学校で非常勤講師をする事も可能です。
(この場合はある程度の実務経験があって、専門学校にツテが必要)
私も講師をしていましたが、1日あたり1万円ほど頂いていました。
まとめると
① 最初は「求人・転職サイトなどで待遇を確認する」
② 「それが本当か、面接先の会社に確認する」
(自分から言いづらかったら、求人・転職サイトのスタッフさんに相談)
③ 自分が何をしたいか(キャリアアップするかどうか)も込みで、働き方を考える。
という流れで自分の給料を設計していくと良いと思います。
次回は「介護の資格は何があり、どう取るのか」。記事リンクはココから↓
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