介護職は何がツライ??
「介護職」以外はどうだろう??
「介護職って辛い」
そういう言葉を時々聞きます。
私は20年以上、介護のお仕事をしているので
基本的にはこの業界以外はあまり詳しくないのですが
色々な業種の人達の話を見聞きすると
「仕事って全般的に大変だなあ」と思うのです。
これを別の業界・・
「保育」「建築」「医療」「ビジネスパーソン」
などに置き換えても、やっぱりシンドイことは変わらない気がします。
かといって「だからグチを言ってはあかん」という話じゃなく
(グチは言った方が精神衛生上いいと思います)
ただ「どうして『介護業界が』シンドイみたいに言われるのか」疑問に感じたんです。
「仕事は好きだけど、人間関係がメンドクサイ」
みたいなことを感じるのは、私も時々あります。
職場で、こういうのはイヤだなあ・・ということ
たとえば、職場ではこういう事がストレスです。
ハラスメントを受ける
陰口を言われる
スタッフの入れ替わりが激しい=教えるのが大変
責任のある仕事=ストレスがたまりやすい
無視される、情報共有してくれない
上司に取り入って何故か会社の評価は高いが、現場で体を動かさない人がいる
感情的にものを言われる
同じ立場なのに、仕事の量に差がある
相手によって態度の違うスタッフがいる
など
・・なんだか書いていて怖くなりました(´;ω;`)ウゥゥ
まだあると思いますが、切ないのでこのへんで。
こうして挙げてみると、ちょっと思い当たることもありました。
女性が多い職場
男女同権のなか、こういうことを言うのは誤解を受けるかもしれません。
男性でも女性でも、感情的にバランスが取れている人は取れているのも分かります。
これは経験則で言っているのですが
女性特有の「感情的」な部分が、良くも悪くも人間関係に
影響を与えている場合があるなあ、と思うことがあります。
・嫉妬深い
・ウワサ話が好き→内容にはそんなに重きをおいていない
・その場の感覚で対応することがある
(「仕事の場」というよりは「自分の感覚」で動く、意見を言う)
ことが男性よりは女性の方が多いかな?というのは
ずっと感じてきました。
女性の管理者さんとかスタッフさんとそういう話題になると
「ホント、女ってめんどくさいんだよね」と言っていることもあるので
女性自身も小さな頃からそういう文化で生きていることを
受け入れている節がある気もします。
もちろん、
女性特有の繊細さ、細かいところに気が付いて対応するところ、
イヤなことがあっても表面的に笑顔で対応出来る(男性はヘタ。。)、
やわらかい感性などは、男性がマネしづらい「良い面」だと思います。
違った介護観=人生観の人が狭いなかで一緒に働いている
「介護観」ってなんでしょう?
初心者のうちから時々この言葉を聞いてきたし
私も福祉の専門学校で先生をしていた頃
「良い介護観を育んでいきましょう」みたいなことを言っていました。
スタッフの人生観みたいなものです。
現場の介助は、なかなかマニュアル化できない部分が多く
その場での声かけ、介助などの対応が柔軟であることが求められます。
ただの「作業」「ルーチン」であればマニュアル化できるのですが
「対・人間」だと難しい・・というか、ほぼ出来ません。
誰が何時にトイレに行くとか、誰にどんな痛みが走るとか
誰がどんな悲しみを持つとか
予想が出来ない部分に対しての対応なので
まずはそれに気づくかどうかから
スタッフ同士の「すれ違い」が起きます。
スタッフAさんが気づくことも
スタッフBさんが気づかないことがあります。
そのため、Aさんからしたら「なんでBさんはやってくれないんだろう?」
とイライラします。
「気づかないから優しくない」とは一概に言えません。
たまたま、ということもあります。
問題は「気づこうとしない」「気づいてもやらない」
スタッフと一緒に働く場合です。
これはストレスたまりますよね(;’∀’)
個人的には「介護観がいちばん出るのは、介助以外のとき」
と思います。
デイサービスでレクを考える時
「~さん、喜んでくれるかなあ」と思う人と
「仕事だから、とりあえずレクを考えるか」と思う人では
相手に届くかどうかは違います。
お客様と会話しているとき
相手の表情を見て「いつもと違うなあ」「今日は元気ないな」とか
感じながら仕事をしている人は、やっぱり人気がある気がします。
「介護観=人生観・人間性」だな、とつくづく思います。
私もまだまだですが・・。
感情労働
介護のお仕事は「頭」「カラダ」「感情」をフルに使います。
「介護士は俳優になれ」っていうのはよく言われますが
相手のことを読み取って対応するというのは
言葉で言う以上に大変。
また、介護の仕事は「感情労働」ともいわれています。
感情労働とは? 具体的な職種や社会問題、メンタルヘルスケアについて解説 | 労務 | 人事ノウハウ | 人事バンク (jinjibank.jp)
*引用元:「人事バンク」様
たとえば、認知症を患っているお客様がいて
デイや施設での入浴を拒否している場面。
スタッフさんは色々な声かけをしながら試みますが
ぜんぜん話を聞いてくれないどころか
「むりやり風呂に入れられる!」とか「殺される!」とか叫ばれたら
どうにもやりきれない・・。
でも、そういうのは珍しくはありません。
その時、スタッフの心身が疲れ切っていたらどうでしょうか。
雑な対応になってしまうこともあると思います。
ストレスを「かわす」方法
ストレスにうまく対応することを
「ストレスコーピング」といいます。
ストレスコーピングとは。意味や種類、今すぐできる実践方法を解説 | アドバンテッジJOURNAL (armg.jp)
*引用元:「アドバンテッジJOURNAL」様
自分がどうしたら心地よくいられるかのワザをたくさん持っていると
色々なストレスに対応したり、解消したりしやすくなりますよね。
よく言われるように、運動は効果てきめん。
料理とかの家事も、好きな人にはいいかもです。
「ストレス解消方法」についてはこちらに詳しく書かれています↓
脳をダマす
私の場合、日勤と夜勤をぶっ続けでやったりした時期があり
「ああ、イヤだな・・なんとかしたいな」と思い続けた結果
1日の業務の中でも、テンポがあることを発見し
「~時から~時は、少し頭を休めても大丈夫」みたいに
緩急をつけることをしました。
あとは、月~金曜日まで出勤したとして
間の水曜日は「今日は遊びに行くつもりで仕事行こ~♪」と思うと
「週4勤務」になります(笑)
本当に遊ぶわけではなく
「今日は何言われても気にしない」とか
「うちだけが職場じゃないし」みたいに
ふっと楽に考えてみると
たぶん、それがその日はちょうどいい心の状態なんだなと思います。
もっとツライ時は脳内で「週2勤務」くらいにします(;^ω^)
時には、こうやって
脳を「都合のいいようにダマす」のもストレスをコントロールする良い方法。
他の業種もそうかも知れませんが介護のお仕事も大変です。
「相手は変えられない。自分のことなら変えられる」
心身のメンテナンスをしながらしなやかに対応していると
不思議と人間関係も良くなることもありますよね。
でも、あまりにブラックに感じたら職場を変えるのも
すごく前向きな考えだと思います。
他の仕事もそうですが、介護も大変な職業。
いくつかの「ストレスコーピング」方法をいくつか持っていると
しなやかに乗り切れるかも知れません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^♪
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