介護リーダーさんへの手紙
世界のどこかにいる「介護リーダー」さんに伝えたい事
何回か続けて「介護リーダー」をテーマに書きましたが
今回がとりあえずのまとめです。
「リーダー論」はとてもたくさん書くことがあるので
ずっとこればかりになるのもなあ、と思ったので(;^ω^)
介護リーダーさんの話を書こうと思った時
「業務的な事」（事務、物品や記録管理、家族とのやり取りなど）
を並べて「これがリーダーの仕事です」みたいにしようかとも思いましたが
自分が伝えたいのはそれじゃなくて
「目の前に介護リーダーさんになりたての人がいて
その人が不安だったら、まずこれを伝えたい」
という気持ちがありました。
大丈夫と思えないかも知れないけど、大丈夫。
なんとかなるさ、と思いながら
小さな成長を個人でもチームでも積み重ねながら
時間をかけてやっていくことで
振り返ってみたら「ここまで来たか」と感じる瞬間があるはずです。
「リーダーは孤独」の本当の意味
特にリーダーになりたての時は
「自分に自信なんて持てない」
「人に指示なんて出来ない」
「いつも怒られてるし、役職についた途端にみんな態度変わるし」
みたいな
とにかく「ないないづくし」のネガティブモードになっても
不思議ではありませんよね。
お客様からもご家族からもスタッフからも信頼されない。
なんで私はリーダーになってしまったのだろう。
リーダー職になって、なんのメリットがあるんだろう？
これは、私がリーダーになったばかりの頃に感じていた気持ちです。
「リーダーは孤独だ」と言われますが
昔の私は違う風に思っていました。
「孤独じゃないリーダーもいるはずだ。嫌われなければいいんだ」と。
間違ってはいませんが
「孤独」の解釈が違いました。
船の先頭に立って道を示していくリーダーは
「孤独じゃないといけない」のだな、と今は思っています。
これは、チームの誰よりも全体的に状況を見て
その先のことまで考えている人の視点です。
それと同じ視点を持てないメンバーと分かり合えない、
言葉が伝わらない、時にはケンカする・・
それは自然な孤独です。
ただ、それだけだと寂しすぎる。
リーダーになるメリットはその先にあると思います。
その孤独を受け入れたあなたを見て、スタッフは変わっていきます。
これは「チームが成長する」という映画のワンシーン
「長期的に」
「あきらめないこと」
チームがどこに向かうかを自問自答して
修正を繰り返して
メンバーともそれをミーティングや世間話の中で話し合って
だんだんと「そのチームの色」が出てきます。
その過程の中で
うざがられたり
スルーされたり
傷つくこともたくさんあります。
ただ、それはまだ「過程」の話です。
物語には、まだ続きがあります。
「これは、このチームの映画なんだ。今は第～章なんだ」と
ちょっと現実をドラマチックに演出してみると
また違う心持ちになります。
ムカつく。虚しい。誰にも頼れない。でも頼りたい。
そう思った時は
いっそ、脳をダマしてしまいしょう。
何が起きても「面白い」と言ってみると
「まあ、人生こんなもんか。よし、やってやるか」
そう思える日もあると思います。
そう思えない日もあると思いますが
その繰り返しが人生なんじゃないかなと、私は思います。
そういう浮き沈みに慣れていく、
メンバーと価値観の共有が出来ていく。
そのためには時間が必要で
だから「チーム作りは長期戦」だと思うのです。
あなたは大丈夫。だって、大丈夫なんだから。
ひょっとしたら、この記事は
「私がリーダーになりたての頃にかけてもらいたかった言葉」
かも知れません。
理屈なら調べれば分かる。
その義務も理解している。
でも、感情。
この不安な気持ちを和らげ
テンションを上げてほしい。
「大丈夫だよ」と言ってほしい。
リーダーになりたての私は
そう叫んでいたんだと、いま気づきました。
２０年近く
訪問介護、デイ、有料老人ホーム、
介護予防運動、小規模多機能、ＮＰＯ法人それぞれで
リーダー職をやってきて思うこと。
「あなたは大丈夫」。
こういう記事を見つけて
こうして読んでいるということは
熱い心があるからだと思います。
不器用かも知れない。
色々ヘタだ。
でも、何とかしたい。
その気持ちがあるから、大丈夫だと思うのです。
普通は、そこまで熱くなれません。
それがあるから、あなたはすでにリーダーです。
その気持ちは、スキルより身に付けるのが難しいものです。
大丈夫だから、安心してガンガンやって下さい。
そして、疲れたらちょっと休んで下さい。
先は長いかも知れませんから。
いきなり飛ばすと、疲れちゃいますよ。
試行錯誤。走って、休んで。
その繰り返しで、どこまでも昇りつめていけます。
記事の向こうにいる、あなたを応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^♪
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