介護リーダーとして不安な時に効く心理法則
悩んだ時は、先人がヒントを教えてくれる
仕事の一番の悩みは「人間関係」だと思います。
上司・同僚・部下との関係
お客様やそのご家族、行政や他の事業者さんとの関係など・・
特に介護の仕事は
スタッフそれぞれの価値観が「介護観」に強く影響するので
チームとして働く時、ぶつかり合ってしまう事もあります。
介護リーダーとなれば、チームをどうまとめていくかに悩みます。
答えなんて無いのかも知れないけど、何か「ヒント」が欲しい。
悩んだ時、私は先人の知恵を勉強します。
たぶん、人はずっと同じようなことでみんな悩んでいるはずだから
答えのヒントも、本や動画でたくさん紹介されていますよね。
色々な人のインタビューや伝記を読むと
人間関係以外の事や「絶望からはいあがった記録」が
たくさん書かれています。
現場で「お互いが良い人間関係をつくるため」の心理法則6選
介護現場のチームをつくるうえで役立つ心理法則を
ご紹介します。
【 ザイオンス効果 】
人は、何度も接したり顔を合わせている人やモノに好意を持ちます。
お客様やご家族に接する(電話などでも)回数を少しだけ増やす。
スタッフに、なんて事ない場面でも声をかける。
他事業所のスタッフさんや行政の人などに
(何か用事が無い時でも、挨拶するなど)会いに行く。
基本的には
「接した数」が増えて行けば「親近感」も増えていく事が多いです。
ただ、それもタイミングがあると思うし
本当に何もせずに目の前でモジモジしてると
相手の時間を奪うことになるのでご注意を(;^ω^)
【 返報性の原理 】
優しくされたら、自分も優しくしよう、と思うことが多いのはないでしょうか。
ちょっと仕事の一部を代わってあげるとか
挨拶やお礼は自分からするとか。
そういう「相手を想ってやること」を1日のうち
ほんの少しずつ積み上げていくと信頼されやすいです。
【 カクテルパーティ効果 】
簡単だけど「こんなに効果があるのか」と思ったのが、これです。
お客様やスタッフさんなど
会話の端々で名前を呼ぶことは
「あなたに関心をもっています」という尊重を伝える方法です。
自分も、ただ話されるよりは名前を呼ばれながらのほうが嬉しいですし
好感も持ちます。
【 ピグマリオン効果 】
「相手に期待する言葉がけをする事」で、成果や成績を上げていく心理効果です。
逆に「期待しないこと」で成果を下げていくのをゴーレム効果といいます。
スタッフさんに対して、出来るだけポジティブな言葉がけが出来るといいですね。
子育てにも通ずるものがあると思います(反省。。)
【 ペーシング 】
相手の話し方、呼吸などに合わせることで親しみや安心感を持ってもらう接し方です。
相手に合わせた声の大きさ、会話のペースや声のトーンなどを合わせます。
自分と同じようなペースやトーンで話してもらう事で
無意識に「あ、この人は自分を尊重してくれている」と
相手に思われるような作用があります。
【 ミラーリング 】
ペーシングと似ていますが
相手の動作や表情などを「鏡のように」真似ていくことで
好感を持ってもらいやすくなります。
お察しのとおり
真似ていることが相手に知られてしまうと、たぶん怒られます(笑)
介護現場でもプライベートでも、本当に気持ちをこめて会話していると
なんとなく相手と仕草が似てくることはないでしょうか?
それの事です。
これをする事で「気持ちを込めて話をしている」という事が相手に伝わり
誠実さや親近感を持ってもらいやすくなります。
みんな「本当はテクニックじゃなくて心」だって知っている。
こうして、改めて「心理法則」と照らし合わせると
人とうまくコミュニケート出来ている人は
自然にこういうことをやっているんだなあ、と感じます。
上司と面接する時は、真正面にいられると「圧」を感じるとか。
逆に、スタッフさんが安心して話せる角度は、ななめ45°に座るとか。
お客様と会話している時、自分はなんとなく真横に座って
同じ風景を見ながら、なんだかんだ話していることが多い気がします。
最近はこういう手法を
「悪用厳禁」「他人をコントロールする悪魔のテクニック」
など、動画や書籍で言う風潮があると思いますが
これは古今東西、伝わってきたものだし
そもそもは「お互いが気持ちよくコミュニケーションを取る」
「幸せな人間関係を築く」ためのテクニックや考え方だと思います(^^)/
なので、知識として頭に入れたら、どんどん使って
出来るだけストレスフリーな人間関係に近づけたらいいですね。
心理法則はあくまで「お互いが気持ちよくなる為」のテクニックだと思います(^^♪
次回は「介護リーダーになったばかりで不安なあなたへ」最終話です。
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