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【体験記あり】介護現場でハラスメントを受けた時の対応②

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ハラスメント対応は、何をもたらすか?

 

「ハラスメント」の線引きが難しい

Free Question Question Mark photo and picture

 

介護現場で起こるハラスメントの「線引き」が難しいと思いませんか?

 

暴力も、ちょっといかがわしい発言も

スタッフによっては「あまり気にならない」という人もいます。

 

それが間違っているとも言い切れませんし

下ネタ話が、1つのコミュニケーションとも言えなくもないです(・。・;

 

介護事業所のリーダー職は

このあたりに頭を悩ませているんじゃないでしょうか。

「一律に線が引けない」は、介護現場ではよくあります。

 

例えば、下ネタや軽いボディタッチが頻繁なお客様に対して

「またまた~」と返しているスタッフもいれば

とことん嫌悪感を抱くスタッフもいます。

 

そういったスタッフから

もう我慢出来ません!何とか注意して下さい」と言われたら

リーダー(管理職)のあなたは、お客様(やご家族)になんと言いますか?

また、職場のルールとしてどう対応しますか?

 

その現場によって対応は違うのはなぜでしょう。

 

そこにある人間関係が違うから、対応も違う」んです。

 

全国一律のマニュアルなんて作りようがありません。

 

その現場ごとの「ルール」を作る必要があります。

 

「主任は、私たちがどうなってもいいんですか!」

白と茶色の木製の部屋

 

有料老人ホームで介護主任をしていた頃

体が大きくて、ちょっと怖そうな男性入居者様がいました。

 

ほぼ寝たきりでオムツ交換が必要な方でしたが

オムツ交換のたびに、いきなり殴りかかってきます。

 

いつも怒っているわけではないのですが、感情の抑制が効かなくなって

パンチやキックを繰り出してくるので、2人~3人で介助します。

だいたい、いつも誰かしらは叩かれます。

 

ある女性スタッフさんが

その方のリーチ(腕の長さ)とパンチの距離を体で覚えるようになり

最近、うまくよけられるようになりましたよ」と笑っていました。

 

油断は禁物です。

ある日、その方を介助していて

「~さんはご出身どちらなんですか?」と声をかけていたら

九州だよ!!」と言いながら、パンチを繰り出され

まともにそれをくらってしまいました。

 

私は「今度はパンチをくらわない間合いに立つか・・」と思っていましたが

そんなスタッフさんばかりではありません。

 

男性もですが、女性はなおさら、顔を殴られたりしたら大変です。

(どこを殴られても大変です・・)

 

ある日、女性スタッフさんが何人かでやってきて

主任は、私たちがどうなってもいいんですか!」と言いました。

 

その入居者様の暴力行為を何とかしてくれ、と言っているんです。

その気持ちはよくわかります。

 

加えて「早く受診させて、薬でおとなしくさせて下さい!」と言われました。

Free Thermometer Medications photo and picture

この気持ちは分かるけど、複雑な気分でした。

 

「結局はそうなるかな・・」という感覚もありましたが

何か別の方法はないのかな?と思ったんです。

 

薬でムリヤリ抑えつけられてドロドロになる人もたくさん見てきたので

素直に「そうしよう」とは言えなかったんです。

 

それから3か月ほどは、何とかスタッフさんをなだめすかし

自分も介助に入ってしのいでいました。

 

何となくお互いに慣れてきた部分もありましたが

暴力は完全には消えませんでした。

 

往診医に何度か相談し、薬を処方してもらいました。

 

結果的には、これがうまくいきました。

医師が少しずつ薬の量を調整してくれて(その分、時間はかかりましたが)

 

だんだんと落ち着く場面が増えていき、それに加えて

スタッフさん達が根気強く関係づくりをしてくれたので

入居者様が手を出す場面は激減しました。

 

いきなり(意識がドロドロになるくらいの)投薬に進まず

医師と連携して経過を観られるのであれば

薬は有効な時もあるんだなと今は思っています。

 

どこからがハラスメントなのかを現場ごとに検証→ルールをつくる。

崖に集まった人々のシルエット写真

 

叩かれても、嚙まれても、それも介護だろう」という意見もあります。

介護が必要な方々なんだから仕方ないだろう、と。

 

それを100%否定はしません。

でも、100%肯定もしません。

 

アザを作っても介助しているスタッフさんの前で

私はそんなセリフは言えませんでした。

 

暴力行為があった時、ケースによってはご家族にも報告します。

だいたいのご家族は平謝りで・・

 

こちらも「いや、責めているわけじゃないんです・・」と言いながら

じゃあ、なんで報告してるんだろう」と悩む時もあります。

 

けっこう、報告する側も気が重いんですね。

 

一生懸命に介助して、罵倒されたり殴られたりすることすべてを

ハラスメント」と言うつもりはありません。

お客様にもコントロール出来ない状態があるんだから。

 

何を言いたいかというと

その中で、スタッフさんをどうフォローしていくか」です。

 

スタッフさんが暴力、セクハラを受けていながら

上司が何もしないのであれば、そこにフォーカスするべきです。

なぜなら、そこは「コントロール出来る部分」だから。

 

上司としても頭が痛いですよね。

うまく対応出来るか分からないから。

でも、スタッフさんが見ているのは、そこじゃありません。

スマートに対応出来なくても「対応してくれようとしている」スタンスを見ています。

 

「まあ、仕方ないだろう」ではなくて

気持ちが「そりゃ、いかん」と感じたことに素直になれば

かっこ悪くても、対応しようと思うのではないでしょうか。

 

それこそ医師に相談するとか、スタッフの辛さを聴くとか

自分も介助に入って「リアル」に感じてみるとか。

 

そうして「共有する」ことで、ハラスメントか否かの線引きが

少なくともそこの現場では出来ると思います。

 

ここで一番育っていくものは、ルール作りだけじゃなくて

「チーム感」です。

 

うちにおけるハラスメントとはどういうことで

 うちはそれに対して、基本的にこういう考えです

 

とみんなで話し合え、ルール決めをしていくきっかけを

ハラスメントというネガティブな場面で作り出すことが

実は一番の副産物かも知れません。

 

暴力・暴言、性的な事など

ハラスメントの問題はたくさんあるし

ご家族から、同じスタッフから受けるものもあります。

 

介護現場のハラスメントについては、今後も書いていこうと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 


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