上司は「みんなを安心させる人」。
介護現場の「良い上司」ランキング8位~10位(‘◇’)ゞ
1位~7位の記事はこちら↓↓
8位: 介護技術が高い。技術的に指導してくれる。
これは言わずもがなというか、基本的なことかも知れません。
現場によっては、身体介護技術をあまり必要としない場所もありますが
何もこれは「介助」に限った話ではありません。
お客様への「声かけ」「表情」「身だしなみ」なども「技術」。
部屋を片付ける、転倒リスクを下げる環境整備なども「技術」。
花を活けてあげるとか、良い香りでフロアを満たすなど
つまり「お客様が快適になることはすべて技術」。
こういうことを教えてくれる上司は、やっぱり素敵です。
介助の技術でいうと、私はいつも「透明人間になりたい」と思っています。
たとえばトイレで、女性のお客様を介助する時。
同性介助が基本とはいえ、どうしても異性介助になることもある。
そんな時(相手が)「恥ずかしいだろうなあ・・」と思いますよね。
どうしたら、相手が恥ずかしくないかを考えたら
「死角に立って、必要最低限の力で介助する」ことで
透明人間になれるんじゃないかと思ったんです。ちょっとでも。
筋力が弱っていても、ある程度立てる方であれば
「もう立てないかな?」と思うあたりで手を貸せばよくて
本人からしたら「あれ?立てるなあ」みたいに感じてもらえればよくて。
どこまで立てるかも日によって違うから
これは肌感覚ですが。
一番近くにいる「介護職」だから出来ることだと思います。
ケアマネになってからはそのへんの感覚も錆びついていますが(;^ω^)
特に新人さんには「基本技術」・・
それも「誰のために、どんな技を使うか」を教えたいものです。
9位: いつも冷静沈着。ちょっとドジ(笑)
パナソニック創業者の松下幸之助氏の有名な言葉に
「仕事が出来る人は、愛される人」というのがあります。
その必要性はチームリーダーになれば
多くの人が痛感することではないでしょうか?
上司になりたての頃は、とにかく気負います。
力の加減がまだ分からないからです。
実力が無いから、虚勢を張ってしまう。
でも、スタッフさん達は割とクールにそれを感じていますから
痛々しく見えているでしょう。
ある程度の時期までは仕方ないかも知れませんが
とりあえず限界まで頑張って、「ああ、ダメだ」と
自分の実力不足に笑ってしまったら
弱い自分も見せてしまいましょう。
完璧に出来る上司より、ちょっと抜けている人の方が
「助けるスキマ」があるものです。
スタッフさんとは不思議なもので
色々と上司の文句を言う心情のウラには
「助けたいけど、どこを助ければいいか分からん」
とも感じている場合があります。
そこで上司が虚勢を張ってしまうから、さらに助けるタイミングを失う。
「好かれる上司」は「スキのある上司」ともいえます。
極端にいえば、上司というのは「必要な時だけそこにいればいい」存在です。
みんなが困った時にビシッと対応して、あとはフワッとしていてもいいんです。
そうすることで、スタッフさんが力を発揮する場面を作り出せます。
10位: 問題解決能力がある。
ランキング上では一応「10位」にしましたが
これは上司の基本能力、存在意義です。
最終的に、チームの問題を解決してくれる。
問題を解決するには、「何が問題か」をキャッチしないといけません。
どのくらい細かくキャッチするか、しないかは
チームによって違います。
スタッフさんの力量がどうかや
スタッフさんにどのくらい任せられるかによって変わるからです。
私も、崩壊していたチームの管理職になった時に試行錯誤しました。
そういうと、当時のスタッフさん達には失礼だと思います。
でも、実際に崩壊していたんです(;´・ω・)
お客様へのリスペクトは無い
スタッフ同士で陰口を言っている
適当な仕事をしているに留まり、成長しようとしない・・
そんな感じでした(;゚Д゚)
私は、気持ちの面でレベルアップするのをいったんあきらめ
「組織図を作る」
「現場のリーダー職を作る」
「各スタッフの役割と責任、指示系統をハッキリ示す」
など「ハード面」を整備することから始めました。
実際、この方がうまくいきました。
なぜかというと、基本的にみんな「ルールを守らないと社会人失格」
みたいな価値観を持っていたからです。
渋々でも、上司がハッキリ示したことを破れば良くないというのを
理解していたから。
ヒューマンより、システムを整備する方が最初は効率がいいです。
が、本当に大事なのはヒューマンが変わること。
問題解決能力を持ったスタッフさんが増えれば、チームは安定感を増します。
組織のシステムを整備したら、スタッフさんのやることが明確なので
力を発揮しやすいようでした。
シンプルにいうと
「ルールを守っていたら、あとは好き勝手に動く」
ということをOKにしました。
それでスタッフさんに自主性が生まれ
チーム力が底上げされて
基本的に私がいなくても、現場はまわるようになり
何かあれば、そこで初めて上司が出ていくようになりました。
そうなるまでに3年以上かかってしまいましたが・・(;’∀’)
スタッフさん達の気持ちとして
「(上司には)問題解決能力があってほしい」と願うということは
決断をしない上司が多いのを表している気がします。
うやむやにして、先延ばしにして
「問題が解決したんだかしていないんだか、わからん・・」みたいな。
もちろん、いくら上司でもスーパーマンじゃありませんから
何か問題が起きるたびに頭を抱えます。
そこから色々と考え、時にはメンタルをコントロールして
解決しようと動くのです。
なかなか大変な作業です。
大変だからこそ、「チーム力を上げていく=スタッフさんが成長する」
ことに力を入れていくと、上司自身がフリーで動きやすくなります。
フリーで動ければ、よりスタッフさんをフォローする体力が出来ます。
チームによって「どこで上司が問題を解決するか」に違いはあれど
問題を解決するためには
「何が問題かを見極める」
「それを解決する経験を積む」
「今の自分だけでは対処出来ないなら、素直に助けを求める」
「時間をかけてでも、チーム力を底上げする」
これをトライ&エラーしながら、解決能力が身に付いていきます。
介護現場の「良い上司」ランキングまとめ
介護職経験20年以上の私が、今まで出会ってきたスタッフさんに聴いたり
介護系アプリで集計してきた「良い上司は、こんな人」を振りかえってきました。
実際には、上司も人間ですから毎日これが出来る人は少ないと思います。
ただ、現場スタッフさんは「こんな上司がいいなあ」と感じているようなので
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^♪
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