「介護を辞めたいと思った事はありますか?」
「辛い」=「辞めたい」じゃない
「介護を辞めたいと思った事はありますか?」
新人さんや同僚などに、今まで何度か言われたことがあります。
「介護の仕事自体をやめたいと思った事はないです」
というのが私の答えです。今も昔も。
綺麗ごとではなくて、そのまま正直な気持ちなので
ほかに言いようがありません。
「辛い」=「辞めたい」じゃなくて
「辛い時もあるけど、やっていきたい」仕事。
22年間、介護のお仕事をしてきましたが
職種を変えてきたこともあり、いつも初心者のような気持ちです。
新しいお客様に会えばまたイチからだし
既存のお客様も、今いきなり急変するかもしれない。
だから、いつも1年生の気持ちです。
24時間勤務とか、人員が足りないとか
上司や組織の考え方と合わないで除外されたとか
あることないこと陰口を言われたとか
理不尽なクレームを受けたとか
信じていた人に裏切られたとか
そんなことは、ゴマンとあります。
でも、それは「介護職以外でも」普通にあることです。
他の業種の人達の話をたくさん聞くと、そう思います。
(だから介護は楽だとか言うつもりはないですよ。楽じゃないから)
他業種から来た人で
「いやあ、介護って楽しいねえ!前職に比べると天国だよ!」
と言っていた人たちの話を聞いたりすると
業種がどうというよりは、「その会社がどうか」なんだな、と思います。
介護業界はこれから劇的に(良く)変わる
とはいえ、介護業界はまだ「新しい」業界にも見えます。
たとえば看護業界が何十年とシステムを作ってきて
社会的な立場を少しずつ上げてきたのに対して
介護が社会的な認知を受け始めたのは、介護保険が始まった2000年頃。
まだ20数年前の話です。
資格があってもなくても入りやすい世界なので
一定のクオリティを保っているというよりかは
玉石混合でデコボコしている印象の介護業界。
(私も偉そうにいえません(;’∀’)
「仕事に対するリテラシー(理解・意識)」が低いと
クオリティが下がるのは自然で
そういう上司や部下や同僚を苦々しく見ているスタッフさんが
「介護業界はレベル低い」と思ってしまうのも当たり前です。
良い職場、メンバーに出会えればラッキー。
確かに、そういう意味では「働く側にとっては不確定要素の多い」業界です。
ただ、これからどうなるでしょうか。
介護職が良い仕事をして、この仕事の魅力をどんどん発信している人達がいます。
世界的には日本の介護は、かなり先進的な評価を得ています。
世界有数の高齢者大国で、この仕事をしている自分達が一番
この仕事を低く見積もっているのは不思議な話です。
これから、社会的立場が上がり、賃金や待遇が上がり
自分達の自尊心も上がり、さらにお客様が途切れることはない。
ただ今日現在の印象では
純粋に仕事したい人ほど傷ついているように思います。
声の大きくてデリカシーのないスタッフに。
上司に取り入るのはうまいけど仕事しないスタッフに。
するべき仕事をせず、ごまかしているスタッフに。
チームをぶち壊すスタッフに。
そして何より、お客様をないがしろにするスタッフに。
介護のお仕事は、お客様によって対応を変えていき
楽しむ・安心する・お客様が自分は生きていると思える
そういう場面をつくっていく、クリエイティブワークだと思っています。
確かに腐った現場はたくさんあります。
そんな現場からは、一刻も早く飛び出して
スタッフさん自身が輝ける場所で働いてしまえ、と思います。
なんだか、介護の仕事で悩んでいる友人を思い出して
熱くなってしまいました・・すみません(;^ω^)
介護職に合わない人は確かにいると思います。
それに、そういうのは本人が一番気づいている部分ではないでしょうか。
もし「介護業界なんてイヤなところ・・」と言いつつ
心の中では「でも、介護好きなんだよね」と思っているとしたら
「業界が悪いんじゃなくて、その職場が合わないだけ」かも知れません(;゚Д゚)
職場を変えた時、また「介護職の面白さ」を思い出せると良いですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^♪
コメント